春休みの時期だから、家に帰っている生徒もいるので、あまり人がいない


校庭から部活動をする生徒の声が聞こえてくるくらい


事務室まで行くと、男の人が迎えてくれた



「あの…あたし、来週から編入する七瀬梨乃ですが…」

「あぁ!聞いてるよ。学長の所まで案内するからついておいでよ」


事務の男性は高木さんといって穏やかな優しい印象


後ろをついていきながら、校内をキョロキョロと見回した



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