恋めぐり

「オウリ!」

彼が伸ばした手を払い、一歩だけ下がる。


「もう一度呼んで。私の名前の意味教えたでしょ」


涙を零す彼は私の名前を何度も呼んだ。


「桜理!」


桜の理

狂い咲き、燃える様に散る、それが桜の理。


ここで目が覚めた。