「俺も花凜と結婚したい」

そう耳元にささやかれたのは、二次会が始まってすぐ。

慎也さんと実菜さんが周りのリクエストに応えて熱いキスをかわしている時。

惚れ過ぎて惚れ過ぎてなにも言えずにいた二人。

その気持ちはそのままに、

「私も結婚したい」

私の言葉に、拓真は小さく息を吐くとそっと私の体を抱き寄せて

「やっと俺のもん」

「ふふ」

……願わくば。

この先もまだまだ私に惚れて?

惚れさせて?



ーfinー