気付けば溺愛

「今日は、このホテルで披露宴だったんですよね?」

「あ、はい。会社の先輩が結婚されて…」

「そうですか」

「あのー。わたし…」

俯きながら話そうとする私に構わず、目の前の男前…名前なんだったっけ?

その男前は、爽やかな笑顔で淡々と話を進めていく。

「披露宴の後にお見合いって、運命のようですね。いつかは私もって、結婚したくなったでしょう」

「あ…はい。まぁ、そうですね」

「僕は、いつ結婚してもいいですよ。花凜さんの叔母さんにはお世話になってますしね」

え…。

え~!