春夏秋冬、季節は巡る。 恋せよ乙女、想いは揺れる。 遥香(はるか)は卒業式を前に、自分の新たな恋に気づく。 卒業する仲の良い先輩へのプレゼントを選んでいる時のことだった。 誰の誕生日プレゼントを選ぶ時よりも心が弾む。 はて、なぜ?…それは、恋。 ──はぁ、恋か。 それ以来、プレゼントを見つめては先輩を想い、見つめては想いの繰り返し。 でも、誰にもこの気持ちを言いたくない、と遥香は思った。 随分空気は緩んできていて、春が遠くないのは誰の目にも確かだった。