体に異常はなかったため、その時は気になかったという。 母は初めて我が子を抱いた瞬間、目から大きな大きな涙の粒を、枯れそうなぐらい流しながら、ずっとずっと笑っていた。 だが数日後、母は強張った顔でわたしを見ていた。 そしてふと顔を父に向け、こうい言った。 「あの子には感情がない------------------」