「気のない女のトイレを待ったりするかよ。俺だって…… お前が俊吾達と話してるのを見ていて、イライラしたっつうか……」



佐倉さんは、右手で自分の髪をくしゃくしゃってして、眉間にしわを寄せた。




「おじさんだからわかんないと思うから教えてあげる。それをね、好きって言うんだよ!!」





佐倉さんは、私の頭を引き寄せて、何度もキスをした。





出逢ってから、まだ24時間経っていない。


それなのに、こんなにも大好きで、こんなにも近くに感じられる。






手を繋ぎながら、海岸を歩いた。