「一緒に話さない!?」
私は、佐倉さんに声をかけてしまった。
俊吾は、ニヤニヤしながら、私を見た。
「佐倉さん、たまには飲みましょうよ~!沙穂ちゃんもああ言ってることだし!」
「そうですよ~!佐倉さんお得意のアレ、飲みたいっすよ」
困ったような表情の佐倉さん。
「俺がいると話し辛いだろ?」
きっと、千佳や明日香に嫌われていること、知ってるんだ。
「そんなことない!!ねぇ、みんな!」
私は、千佳と明日香に同意を求めた。
すっかり上機嫌な2人は、うんうんと頷いた。
「ん……そうか。じゃあ、ちょっとだけ」
私の隣の席、空いてるのに……
佐倉さんは、大介と俊吾の間の空いている椅子に座った。
ちょうど私の向かい。
仕事モードじゃなくなったからか、佐倉さんはすっかり柔らかい表情になっていた。

