「………んっ、やめて!」 あたしは、アイツを突き放した。 「ちよっと、どういうつもりですか!?」 アイツはあたしをただ見つめる。 「オレ、 もうお前の泣き顔なんか見てられねーんだよ。 川村のことなんか、忘れろよ………。」 そして、アイツはあたしをふわりと抱き締めた。 まるで壊れ物を扱うときのように。 「オレ、お前のこと 好きだ。」