「おまえ、これから泣き止むまで、ブランコ一心不乱にこげ!」 ・・・・・は? 「何でですか?」 「ばかお前、ブランコは不思議な遊具なんだぞ!こいでるとす〜ぐ泣き止むからな。」 「ぷっ、子供笑」 「いったな!? ほら、さっさと乗れよ。」 私は小さくうなずいた。 公園のブランコは、子供用に作られていて、少し小さかった。 左右のくさりを取って、ゆっくりと漕ぎだす。