「あの子………」 「ん?知り合い?」 「いや、なんでもない。 じゃっ、買い出しがんばれよ」 「おう!」 なんでもない? あはは、そうだよね。 川村先輩にとっては きっと何でもないこと。 でもあたしにとっては、 大切なこと。 だから、無性にくやしい。 気が付けば、涙があふれていた。