「ほらみい! ぼーっとしてないで、さっさと帰るよ!」 「う、うん……。」 私はカバンを手に取り、梨子のあとに続いた。 頭の中には、アイツの姿がまだ残っていた。 地面の石ころを蹴りながら歩いていると、 「水原〜!!」 ビクッ! 私は後ろを振り返った。