へたくそなギター弾き

それから僕等は歌い続けた。
夜が明け、月が満ち欠けを繰り返しても、ただひたすら歌い続けた。


時々街に出ては、琉歌と共に歌を届ける。
僕は笑顔でギターを弾く。
隣には大切な親友が楽しそうに歌う。


そんな有名にならなくていい。
笑って歌えればそれだけで十分だと気づいた。
僕はもう、1人じゃない。





─END─