ペコッと頭を下げる琉歌に『座れば?』の一言を掛けた。
座る位置を少しずれ、クイッと顎で切り株を示すと「はい…」と言いながら切り株に腰掛けた。
それから少しの間、沈黙が続いた。
沈黙や静かなのには慣れてる。
─隠れていた月がマダラに顔を出し、辺りに光の梯子を垂らしていた。
「綺麗な音色でした。」
いきなりしゃべり出した琉歌に、ピクリと体が動いた。
『本当はへたくそだと思ってるんだろ?』
「思ってないです。
本当に綺麗だった…どこまでも登っていきそうな音色に、歌声がキレイに絡み合って…
小さなコンサートを見てるみたいでした。
僕、誰かの歌を聞いて、すごいと思ったの初めてで…でも、それが失礼だったら謝ります!!
ごめんなさい。」
琉歌は俺に謝ると、キラキラした瞳で俺の目を真っ直ぐ見てきた。
そして、遠くを見つめ、微笑んだり 寂しそうな顔をしたりとコロコロ表情を変えていた。
『…"へたくそなギター弾き"って知ってるか?』
なんとなくそんな事を聞いてみた。
聞いてどうなるわけでもないが、なぜか聞いてみたくなった。
座る位置を少しずれ、クイッと顎で切り株を示すと「はい…」と言いながら切り株に腰掛けた。
それから少しの間、沈黙が続いた。
沈黙や静かなのには慣れてる。
─隠れていた月がマダラに顔を出し、辺りに光の梯子を垂らしていた。
「綺麗な音色でした。」
いきなりしゃべり出した琉歌に、ピクリと体が動いた。
『本当はへたくそだと思ってるんだろ?』
「思ってないです。
本当に綺麗だった…どこまでも登っていきそうな音色に、歌声がキレイに絡み合って…
小さなコンサートを見てるみたいでした。
僕、誰かの歌を聞いて、すごいと思ったの初めてで…でも、それが失礼だったら謝ります!!
ごめんなさい。」
琉歌は俺に謝ると、キラキラした瞳で俺の目を真っ直ぐ見てきた。
そして、遠くを見つめ、微笑んだり 寂しそうな顔をしたりとコロコロ表情を変えていた。
『…"へたくそなギター弾き"って知ってるか?』
なんとなくそんな事を聞いてみた。
聞いてどうなるわけでもないが、なぜか聞いてみたくなった。


