おばあちゃんが書いてくれた地図を片手に握り締めて、商店街へ。

一番に靴屋さんで可愛いスニーカーを買った。

冬服を買おうと洒落た店に入ると、小安君という店員さんが一生懸命に服を選んでくれた。

小安くんがリキを知っていたのもびっくりしたけど、何よりもびっくりしたのは少しシンプルな服を選んだことだった。


その服にはいつもの化粧が似合わなくて、少しアイラインを細くしてみた。

耳に大きく揺れていたピアスも取り外して、ちいさく輝くピアスをはめる。


そして鏡に映ったのは、
“ナチュラル”な私だった。



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