空は少しづつ暁色に染まり始めてきた。 あたしは向かってくる北風に肩を霞め、ただ下を向いて歩く。 リキに好きな人が居た。 それが何だっていうの。 別にあたしがショック受けることじゃない、哀しむことじゃない。 なのに、なのに、 なんであたしは涙を堪えてるんだろう。