先生の名前は

辻かなこ先生。私は愛称ママと呼んでいた。

「こころちゃーん。おはようッ」

ギューって抱き締めてくれる。

「ママおはよう。」

「こころ?今日も一日頑張ろうね~」

「うん。頑張ろーね」

横でクスクス笑いながら見るこの人。

私の愛しい川瀬先生だった。

「先生も一緒にはぐする?」

言いながら私は両手を広げた。

「しいひんわ!ってかしたら捕まるし!」

そう言って笑う毎日だった。

さきも横で笑っている。

さきは最近ずっと一緒にいる友達。

気が合うといえば合うが

性格や見た目は正反対。

さきは静かで肌が白い。

それに比べて私は

うるさくて肌が焼けている。

周りから見たら私が1人で

喋っているように見えるだろうな。