【続】俺様王子と秘密の時間



「あ……あのね……」


そう呟いた時、あたしのスカートのポケットからくしゃくしゃに丸まった何かがポンと滑り落ちた。



“お姫様の正体”……。

あたしのマヌケ面写真は見えないけど、その文字だけが見える。



「ふーん……」


うわわわわっ!

さっき新聞部を出るときにポケットに突っこんだ校内新聞だった。



「オレを待たせて、水城んとこ行ってたとは」


ふえぇえええん。

バレバレだよ。


あたしは慌ててソレを拾い上げようとして、かがんだ瞬間……。