安永はすぅと小さく息を吸うと、振り絞るように言った。 「…松浦自身も、お兄ちゃんを傷つけたの。 …先に…先に手を出したのは…お兄ちゃんじゃない。 …松浦智なのよ…。」 安永が衝撃的な発言をする中、暗い物置部屋に光が差した。