「うわっ、今年安永知華いるんだ!」 山谷が心持ち小さな声で言った。驚いているようだが、俺にはいまいちピンとこない。 安永知華。名前くらいはそりゃ知ってる。 何せあいつの兄貴…安永猛が有名人だったからだ。