「うーんっ! 終わったぁあっ」
両手を押し上げ体を伸ばすカイさんは、どことなく嬉しそう。
「はい、オレンジ。カイさん、お疲れさまです」
「ありがとう、梨海ちゃん」
ぎゅんっと心臓が掴まれたような、そんな感覚。
カイさんの笑顔は心臓に悪いですぅっ。
オレンジジュース(デザインを書き終わったらいつもコレなの)の入ったコップを置きながらデスクを覗けば、出来上がったばかりのミニドレスのデザイン。
淡いグリーンのミニドレスは、どこかの妖精を思わせるような神秘的さがある。けど、可愛さより大人っぽさ勝ってるかな。
「大人っぽいですけど、腰周りの花やレースが可愛いですね」
「ミニドレスって“綺麗”より“可愛い”っていうイメージがない?」
「あります。第一声はきっと『可愛いーっ』って言うかなぁ」
でも、カイさんのデザインしたミニドレスは、着る人によるかもしれないけど、この時点では“綺麗”。
結婚式………ドレス、着たいな。

