間をあけず恋愛で、男で、心を満たしていたのはあたしの方だった。
利用されてたんじゃない。
利用してたんだ。
そうすることで、“わたし”を。
“七瀬梨海”を保ち続けて、15年、生きてきた。
男にモテて彼氏もいる……なんて、自己満足や高いプライドで組み立てられたあたし。
親以外の第三者からの愛で、自分の存在価値を見いだしてきたあたしにとって、耕太やカイさんとの出会いは、その考えはひっくり返された気がする。
誰か一人に愛されれば幸せじゃない。
それが、親同士が勝手に決めた結婚相手だとしても、あたしはその男(ひと)を愛せばいい。
ほら。恋愛結婚より見合い結婚の方が離婚率が低いって言うし。
やっと、あたしの中で覚悟が出来たのは、耕太と買い物に行ってから5日後のことだった。

