「おはよう。」



汐香にそう声を掛けると、目を開いた。



「どうしたの、その顔!?」


その顔!? って。



ま、言われてもしょうがないかも。



だって、目がはれて、二重から一重になってるし。



「大丈夫、大丈夫。」



そう言って、ハハハと軽く笑っておいた。



ま、いま笑える状態じゃないけど。



「大丈夫な訳ないでしょ?」



汐香は、ため息をつきながらそう言った。



「大丈夫だって。」



そう言うと汐香の眉がピクッと動いて…?



「ちゃんと話してくれるよね?」



「……ハイ。」



……どうやら、強制に話さなければ、いけないようだ。