「菫さん、心配かけて本当にごめんなさい。 しかも手伝えなかったのに、ご馳走にまでなっちゃって。」 夕飯の後片付けを手伝いながら改まって謝罪する。 「いいのよ、それに家は來軌と二人だけだから音水ちゃんが来てくれた方が賑やかになっていいわ。」 「菫さん…」 「だからいつでも来てね」 本当に嬉しそうに微笑む菫さんの横顔に幸せを感じた。 (ここには私の居場所がある。) 自然と自分からも笑みが漏れ、温かな空気が流れる。 『ピーンポーン』 そんな折り、来客を告げるチャイムが鳴った。