「みーつけた」 暗闇の中から、場違いな妙に明るい声がした。 楽しそうな少年の声が。 それが逆に怖くて怖くて仕方がない、今すぐ引き返したい衝動にかられるのに、体はまったく動いてくれない。 声も出ない。 幻想の森の謂われが、頭から離れない。 足音なんてしないのに、感覚的にこっちにゆっくりと近づいてくるのが、嫌でもわかってしまう。 手が、 手が、 手が……!!!