朝になって、私はアロナイヤの顔を見ることなく家をでた。 今日の天気は私の心の中と同じで曇っていた。 こんな天気じゃ、元気出ない。 「美由おはよう!」 教室に入ると、いつものように奈津が笑顔で言った。 「おはよう」 「目腫れてるよ、どうかしたの?」 「ね、寝不足……かな?……はは」 私は笑顔を作った。 とても下手な笑顔を。 「そ、それより、昨日はパーティー行けなくてごめんね」 「忙しかったの?もしかして、それで寝不足なの?」 「……まぁ」