マニア・タイフーン

 しばらく走らせて車を駐める。

 そこに携帯が着信を知らせる振動を伝えた。

「ミシェルか。依頼か」

「仕事?」

「……」

 いつの間に……開けた窓から顔を入れて問いかけたマーガレットに目を丸くする。

「! 支障はない。内容は──」

 会話を続ける彼の横顔をじっと見つめる。

 整った中性的な面持ちは傭兵という仕事を想像させないほどに魅力的だ。

 しかし細身の体にはほどよく筋肉がついているのだと腕を見て理解出来る。