マニア・タイフーン

「相手にこちらの不利を伝える意味もなかろう」

 捕まるまでは余裕を見せておきたい……と付け加えた。

「……」

 こうなる前からそうなんだけど、と彼女はその言葉を飲み込む。

「!」

 そうこうしているとマーガレットの耳にヘリの音が近づいてくるのが聞こえた。

 攻撃に当るって言ってたけど、この車そう簡単に壊れないわよね……どうするんだろう。

「そろそろかな」

 ベリルがそう言った刹那──

「きゃあっ!?」

 タイヤを撃たれた!? これはわざとなのっ? 偶然なのっ? 焦りながら彼の方を向くとウインクをした。

 どうやらわざとのようだ。