マニア・タイフーン

「防弾ベスト?」

「爆発にも多少使える。ただし、痛がるフリはしてもらいたい」

 多分そんなことしなくても普通に痛がって動けないと思うわ……ベストを受け取って彼を見つめる。

「! あなたも着るの?」

 ベストを着用したベリルに怪訝な表情を浮かべた。

「怪しまれないようにね」

「へえ……」

 細かい部分にまでこだわるのね。

 それくらい相手が手強いってことか……私が会っていたアーヴィングは演技をしていたのね。