マニア・タイフーン

「つ、捕まるって……どうするの?」

「決まってるだろ。奴らの攻撃に当たればいい」

 カーティスの言葉に開いた口がふさがらない。

「私はどうなるのよ!?」

「極力、怪我のないように考慮しよう」

「……極力? それって少しは怪我するってことよね」

「無傷だったら怪しまれるだろ」と、カーティス。

「信じられない……」

 この人たち無関係の人間にまで犠牲を強いるワケ?

 この期に及んでまだ自分を

「無関係」と言える彼女の根性に乾杯したい気分である。

「諦めろ」

 しれっと応えたベリルを睨み付けていると、バッグから何かを取り出しこちらに差し出した。