マニア・タイフーン

「あの女だけだったら殺してそれで終わったけどよ、お前だと解って狙いを変えた」

「何故今更……」

「あいつ、前にぼそっと言った事があるんだ」

『ベリルを自由に出来ればこれほど強いものはない』

「なんだそれは」

「つまり私は利用された訳ね」

 頭上からの声に見上げると、開かれたドアの窓からマーガレットが2人をじっと見下ろしていた。

「じゃあ私が彼から離れたらこの騒動も終わるってこと?」

「そう簡単にはいかないだろうな」

 カーティスが2人を交互に一瞥して応えた。

「重火器を使用される可能性は考慮にいれるべきか」

「あ~それあり得る」

「! 物騒なこと言わないでよ」

「心配しなさんな。ベリルがあんたを死なせないから」