マニア・タイフーン

 それからおよそ2時間──

「!」

 路肩に大きなジープが駐まっていてその側にいる人物に見覚えがある。

「ベリル」

 ジープの後ろに停車すると、彼の名を呼び男が近づいてきた。

 窓を開け手を軽く挙げて応える。

「!」

 カーティス……ああ! ずっと前に密着した人だわ。

 ブラウンの髪の、がっしりとした男を見つめた。

「動いているのはニケの部下だ。アーヴィングはこの近くの住処にいるらしい」

 外に出たベリルに男が応える。

「ルカの方は」

「なかなか掴めないようだ」

「そうか」

 小さく溜息を漏らした。