「マシンガンにするかね」

「もっと無理よ! 黙ってて……」

 なるほどね……ベリルは彼女の様子に納得した。

 傭兵のストーキングはしていても、その仕事に慣れている訳じゃない。

 彼らがする仕事を見慣れているというだけなのだ。

 自分とは関わりのない事を間近で見学していたに過ぎない。

 いざ自分に降りかかったとき結果はこうだ……呆れて溜息を吐き出した。

「もう良い」

「え?」

 内心ほっとしてマーガレットは銃を下げた。

「掴まっていろ」

 アクセルを踏み込み速度を上げる。

 大型トラックの前に立ちはだかる数人の男たちは手に持っているライフルやショットガンでピックアップトラックに発砲を繰り返した。