マニア・タイフーン

 それから1時間──

「来たようだ」

「うっ……!?」

 前方に見える大型トラックは目一杯に道路を塞いでいる。

「どうするの?」

「このまま進む」

「ええええっ!?」

 いくらなんでもムリムリムリ!

「撃てるな」

「私がっ!?」

「当てようとしなくて良い。とにかく前に撃て」

「ホントに私がやるのっ!?」

 ウソでしょ!? マジなの!?

 銃を取り出す手が大きく震えている。

 その慌てっぷりに頭を抱えた。

「落ち着いて。慌てなくて良い」

 これでよく今まで仲間たちの側にいられたものだ……