マニア・タイフーン

<ベリル、そこからコロラドに向かってくれないか>

 再び鳴った電話に応えるとライカの声が響いた。

「コロラドか」

<そこからちょっと北にある線で頼む。こっちで捕捉してるから。途中の中継基地からの合図でカーティスが合流するよ>

「解った」

 電話を切ったあと、バッグから取り出した物を手渡す。

「ヘッドセット?」

「これから忙しくなる」

 一通り使用説明して彼もヘッドセットを装着し携帯を仕舞う。

「! いいの?」

「今後はこれで全てをこなす」

 ヘッドセットを指さした。

「バッテリーとか大丈夫なの?」

「外部バッテリーだ」

 今は車から電源を引いていると説明した。