マニア・タイフーン

「へ?」

「燃料タンクを狙った」

 たった1発で命中? 凄すぎるわよ。

 唖然としているとカーナビに差し込んでいた携帯が鳴った。

<ベリル>

 ルカの声だ。

<なんとか証拠を掴めそうだが、そっちはどうだい?>

「先ほどヘリを撃墜した」

<車の追跡にヘリ。次は道路を封鎖してくるぞ>

 口笛を鳴らして発した。

「だろうな」

「ちょっと! 楽しんでるんじゃないでしょうね!? 冗談じゃないわよ! 巻き込まれる身にもなってよっ」

 まるで緊張感のない2人の会話にヒステリックに張り上げる。

<良く言うぜ。自分からまいた種だろ>

「うっ……」

 しかし、そんな言葉にめげる彼女ではない。

「わ、私のおかげで解ったんでしょ! 感謝くらいしてよね!」

<おほ、言うねぇ~。あんたが見つけなくてもいずれバレてたさ。俺たちはそれほどバカじゃない>