マニア・タイフーン

「……」

 ヘリ? という事は……

 薄笑いで固まった刹那──激しい音と衝撃が周り中から響き渡った。

「ぎょええー!? マシンガン!? ウソでしょ!?」

 携帯式のマシンガンと違い、ヘリのマシンガンは威力が桁外れだ。

 いくら特別仕様のトラックとはいえ、これはキツいんじゃ……!? ハラハラしてハンドルを握る。

「?」

 一体どこを狙っているんだろう? ショットガンを構えているベリルをチラチラと見やる。

「……」

 彼は狙いを定めてペロリと唇をひと舐めしたあと、引鉄(ひきがね)を一度引いてすぐハンドルに手をかけた。

「えっ? それで終わり!?」

「不時着は可能な範囲だろう」

 そのまま追跡して来るじゃない……そう思ったとき、わずかな視界から煙を噴いて遠ざかっていくヘリが見えた。