「奴とは何度か組んだ事があってね、実際に奴がそう言ったのだよ」

『お前の動きを止めるには、ヘビーウェポンが必要だな』

「笑顔だったが目は笑っていなかった。本気で言ったとしか思えん」

「……」

 ウソでしょ……たった1人の傭兵にヘビーウェポンですって? 何を考えているのよ、そのアーヴィングって人。

「ねえ……」

「ん?」

 恐怖でしばらく固まっていたが、ふとそれで思い出し怖々と訊ねてみる。

「首を切り落としても生きてるの?」

「わからん。やってみるか?」

「! 出来る訳ないじゃない」

 口の端を吊り上げて応えた彼に語気を荒げた。