「そろそろ私だと気づかれている頃だろう」

「何かまずいことでも?」

「やり方が派手になる」

「?」

 どういう意味なんだろう……解らずに彼を見つめた。

「少々の事ではめげないのでね。重火器を使用する恐れがある」

「大砲や地対地ミサイルを使ってくるって!? 相手は女1人なのよっ」

 女は目を見開いた。

「しかし私がいる。ハンドガン程度では相手にならない」

「……」

 自意識過剰だわ……さらりと言い放った事に呆れた。