マニア・タイフーン

「私をいじめて遊んでるでしょう」

「! 案外、冷静だな」

「!?」

 嫌いだわこの人! 顔はよくても性格は最低ね! 口の箸を吊り上げているベリルにプイとそっぽを向いた。

「払うのか払わないのか」

「別の傭兵を紹介して!」

「構わんが、誰も受けないと思うぞ」

 肩をすくめた。

「どうしてよ」

「相手はアーヴィングとニキだ。普通に考えれば1000万ドル積まれても願い下げだろう」

「! そんなにヤバい相手なの?」

「アーヴィングは名の通った傭兵、ニキは慈悲を持たない人間だ。その2人が組んでお前を殺しにかかってるのだぞ、私くらいの物好きでなければ引き受けんよ」

「……」

 嫌だけど彼に頼むしか、無いの? 返事を待っているベリルを一瞥した。