マニア・タイフーン

「ぐ……この~」

 ぐうの音も出ない。

<まあまあ>

 なだめるように割って入り安心させる言葉を投げる。

<アーヴィングの次をベリルにした事はあんたの幸運だったよ>

「え?」

<でなきゃ今頃、死んでたかもしれない>

 ベリルの勘の良さには定評がある……彼がそう言うと運転しているベリルを見つめた。

「……」

『素晴らしき傭兵』

 私がいま生きてるのはその片鱗……?