「さて何故、狙われるのか。じっくりと考えていこうではないか」

「そんなのわかんないわよ~」

 酒瓶片手に頭を抱える。

「私はただ傭兵たちの戦いを見て話を聞いて、写真を撮ってただけよ」

「写真?」

 眉をひそめた。

「今あるか」

「ええ、ここにあるわよ」

 持っていたバックパックからケースを取り出す。

「最近のものを出せ」

「それならこれね」

 SDカードを取り出すと小さなレストランのパーキングに車を駐め、そのカードを受け取った。

 ダッシュボードとハンドルの間にあるボタンを押すとカーナビの画面がスライドし、画面の下にあるくぼみにカードを差し入れる。

 すると画面に画像が現れた。

「ワオ! これ凄いわね」