マニア・タイフーン

 仕方なく溜息混じりにコーヒーを飲み干して立ち上がった。こんな処にいても仕方がないと、とりあえず車を走らせる事にした。

 もちろん彼女がそれをただ見ているハズもなく、ベリルの後ろをちゃっかりとついてきている。

「本当についてくる気か」

「当然でしょ」

 言い切った彼女に目を据わらせて、その端正な顔を近づけた。

「!」

 エメラルドの瞳に一瞬、体を強ばらせる。

「ならば襲われたとしても苦情は受付けない」

「それでもいいわよ」

「……」

「どうしたの? ドライブするんでしょ」

 返ってきた言葉に唖然とするベリルを通り越して振り返って発した。