あり得ない存在だからなのか元々、彼が持っている存在感からなのか……初めての相手にどう動くべきなのか考えあぐねていた。

 でも今まで出会った誰よりも魅力的だわ。

 どんな戦い方をするんだろう……彼の戦いが見たくて仕方がなかった。

 大集団の戦闘指揮もこなせる技量を持っていると聞けば、どうあっても見たいと思う。

 いっそ私が何か依頼しようかしら……でもそんな依頼見つからないわ。

「……」

 唸り続けている彼女を見やり怪訝な表情を浮かべた。