長い沈黙が続き互いに睨み合う。

「……」

 ガキじゃあるまいしバカバカしい……ベリルはカフェ・ラテを傾けて小さく溜息を吐き出した。

「覚悟は出来てるのだろうな」

「当り前よ。覚悟が無くて密着なんて出来ますか」

 なるほど命がけのマニアか……当然のように肩をすくめて言い放つ彼女に感心した。

「戦う男が好きなのよ」

 さらに目を輝かせて続ける。

「ならば正規兵か警察関係者でも構わんだろう」

「初めはそうしてたのよ。でも刺激が足りなくてさ~」

「……」

 呆れる彼をよそに照れ笑いを浮かべて続けた。