マニア・タイフーン

「そんなのがついてる奴に依頼は出来ん。仕事がしたきゃそいつを引きはがせ。この事は広がるぞ」

 すると──

「ちょっと待ってよ! 折角彼が戦う処が見られると思ったのにあんまりじゃない!」

「……」

 一体、誰のせいでこうなったのか……怒っているマーガレットを唖然と見上げる。

 どう考ても彼女が言える立場では無いのだが、その部分はスルーを決め込んでいるらしい。

「……」

 そんな彼女に男は血管がぶち切れそうになったが、なんとか抑えて店を出て行った。

 1人残されたベリルは呆然として深い溜息を吐き出した。

「はあ……まさかキャンセルとはな」

「酷い事するわね」

「誰のせいだと思っている」

 他人事のように発した女性に目を据わらせてつぶやく。