健太は看護婦を見た瞬間、布団に潜ったから、顔等は良く見えなかったらしい。

………にしても、メスを持った看護婦はコエーよ。

横にいる亮太も同じ気持ちのようだ。

と思った時、不意に亮太が話かけてきた。

「なぁ、豪ちゃん。その看護婦…………見たくない?」

顔が真っ青になりそうだ………。

すぐさま俺は否定した。

「いや、いい!遠慮する!」

さすがの不良も幽霊は怖い。攻撃当たんないし。

そんな事が顔に出てたみたいで、

「もしかして豪ちゃん…………怖い??」

俺は挑発されるとダメなタイプだ。

その事を知ってる亮太はもちろん挑発する。

「は!?怖くねーよ!!いいだろう!会いに行こーじゃねーか!看護婦さんによぉ!」

まんまと挑発に引っ掛かった俺は亮太に乗せられ、看護婦を見るため、夜まで病室に隠れることになった。