私が悪いの……?

周りを見てなかった陽介んだって悪いじゃんか!!

なにが"お気の毒に"よ…

少しでも心配した私の気持ちを返せっつーの!!!


「連!行くよ!」


「………」

不安そうな連の顔を見てため息をもらした


あの最低男のせいで、連まで私のこと疑いはじめてるじゃん………

「……やっぱり歩いて行こうかな…苦笑」


車に乗り込んだ連がボソッと呟いた


「いいっ!これで行くの!私が連れてく!!」


もはや意地になってる私は、再びアクセルを踏んだ



会うたび、話しするたび私のことをバカにして

いちいち喧嘩するの本当疲れる……


「陽介くんってさ、凜には冷たいよな」


助手席に座る連がさらーっと言った

「別に気にしてないし。相手にしてないから」


「十分振り回されてるじゃん……。それに喧嘩ばっかだし。二人の言い合いみたの、これで何回目だろ…」


「振り回されてなんか…!知らないわよ。あんなやつ私には合わないの。きっと数え切れないほど続くんじゃない?」


言われたら言い返す

それが私のプライドです!!


「あぁ…そう。でもさ、喧嘩するほど仲が良いって言うじゃん。」


「…何言ってんの?それは夫婦のことを言うんでしょ?」

「……違うと思うけど」

「え、そうなの?」

「うん、きっと。いや…絶対に違う」


「そうなんだ…。初めて知った」

「………」


"だからバカにされんだよ…!"


…と言わんばかりの顔をした連


それに全く気付きもしない凜なのだった




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