「ここに入ってからよ。でも、陽介を知ったのはもう少し先だけどね。ここの受験の合格発表の時に陽介を見かけて、あの紳士さというか…オーラに惹かれちゃってね。入学してすぐに私から声を掛けたの。」
嬉しそうに話す中西さんを見て、私まで顔が緩む
さっきまでの中西さんとは………
全く別人みたい………
「色んなことを話したり、一緒に勉強したり、学部は違っても毎日陽介の近くにいた。陽介は相変わらず素っ気ない態度ばかりだけど、気付いたら本気で好きになっていて、四年間ずっと想い続けたわ」
「付き合ってないんですか…?」
「……付き合ってるように見える?」
「……なんとなく……汗」
「見えても仕方ないわよね。私と陽介は誰が見てもお似合いカップルだもの。」
「………」
なんなんだ………
この自信は………
愛想笑いも疲れるって…!
「でもね……そんなんじゃないんだ。陽介は私なんて眼中にない様子だし。それどころか、女性にすら興味がないみたい」
なんとなく分かる気がする
あの性格じゃ、女性を邪魔物扱いしそうだもんな……
「告白とかしないんですか?」
「…したよ。一年の終わりに…。でも結果はダメ。私のことをそんな風に想えないし、今は彼女なんて欲しくない…ってキッパリ言われちゃった」
夕日に照らされながら、少しの風が苦笑いする中西さんの髪をなびかせた
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