「やったよ!ナナ!!」
「う、うん…」
一時間ぐらいの説明の後、私たちは理事長室を出た
その直後
香留は溜めていたかのような喜びの声を上げた
「私たちさ、S大に入れるぐらいの頭持ってたんだね。びっくりしちゃった」
「私もびっくりした。評価Sだってさ。全体でもAだよ。ほんとびっくり」
「だね!!!」
紙袋に詰められた本を見ながら、私たちは期待で胸がいっぱいになった
これでアイツを見返せる
見てなさいよ!!
条地陽介っ!!!
「あぁ…、外国語が得意だったらなぁ」
「外国語?」
「私も外国語学部に入りたかったな」
「十分いいじゃん。ここの理工学部って常に白衣だよ。白衣♪お互い得意分野で頑張ろ。」
「うん…そうだよね。別に学部は違っても大学が同じになっただけでも幸せだよね!毎日会えるように、探し回るんだから!」
「……そんな探されても。さっき見たけど、理工学部と外国語学部って棟は違ったけど近かったよ?私とならすぐ会えるって」
「違うよナナ!!」
「へ?!」
違うって……
なんか私……
自分で言ったことが恥ずかしいじゃん…!
「陽介くんだよ!」
あぁ…
やっぱり陽介くんのことしか頭にないのね…
「あ、でも近いんでしょ?毎日外国語学部に訪問しちゃお♪」
「ぇ……」
「陽介くんのいる外国語学部に♪」
「……………っ!?」
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